2011/01/12

The Notorious BIG 殺害事件、捜査再開へ

生前にはアルバム“Ready To Die”(94年)のたった1枚を残して弱冠24歳の若さで凶弾に倒れ、それが皮肉にもよりカリスマ性を高め、現在もヒップホップのアイコン的存在としてその名を刻むNYブルックリン出身のラッパー、ビギーことノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G./本名Christopher Wallace)。1997年3月に起きたその殺害事件は、2005年に一度FBIが捜査打ち切りを発表していたが、ここへきて再開されたという。

これは捜査関係者筋からの話としてCNNが報じたもので、ビギー殺害事件に関して数ヶ月前に新たに情報を得たことを受け、ロサンゼルス警察、ロサンゼルス郡検事局、FBIが新たに特別捜査班を編成し、再捜査されることとなった模様。当然、捜査内容については非公開だが、新たに得たというその手掛かりの信憑性には自信を持っているようだ。

ビギーの殺害事件は、その半年前に起こった2パック(2 Pac)の射殺事件と相まって、90年代の東西を代表するヒップホップ・レーベル同士とその背後に控える犯罪組織、さらにはロサンゼルス警察をも巻き込んだ一大スキャンダルに発展し、何度か捜査中止と再開を繰り返して現在に至っている。

なお当時ビギーの妻だったR&Bシンガー、フェイス・エヴァンス(Faith Evans)は昨年、英国のVoice紙に「私たち身内には、(事件現場で当時)何があったかについては心当たりがあるの。誰が銃の引き金を引いたかまでは分からないけれど。未解決事件だから話せることじゃないし、法律で解決できる問題なのかは分からないわ」などと意味深な発言をしているほか、今回の報道を受けて、ビギーの実母ヴォレッタ・ウォレス(Voletta Wallace)は弁護士を通じて、「捜査の進展は喜ばしいことだが、いろいろなしがらみが捜査の妨げにならないことを望む。唯一の望みは事件の解決だけである」とのコメントを寄せている。

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